原作のことも出演者も全く知らなかった(スマン)のだが、
「焼肉ドラゴン」の鄭義信が作・演出を担当すると聞いて
いってみた。
京大の新入生が訳も分からず謎のサークル「京大青龍会」
に入ってしまい………という物語で、真面目なサークル
活動が実にバカバカしくてオカシイ。
体張った「鬼語」が見所のひとつ(だと思う)。
奇想天外なのに妙に具体的な青龍会の設定は面白いし、
元気のいい役者たちを見てるのも楽しい。
もちろんディテールは全く違うが、大学生活って
大体こんな雰囲気だったなぁ、今もそんなに変わって
ないんだなぁ、などと、わずかに残る記憶(けらい、
過ぎたことはどんどん忘れる)と照らし合わせて
しみじみしたりもした。
細かいことを言えば、2年に1回しか新人入らないのに
今代表が499代目で、儀式に使われる曲が「レナウン娘」
って計算あわなくないか?等の疑問は残る。
脚本もね……
会長の言葉を疑ってた新人ちゃん達がいつの間にやら
「見えている」どころか「鬼操ってる」ってのは
ナシなんじゃん、とか、サークルのたまり場である
「べろべろばあ」の店長の名前が主人公と同じ安部だ
なんて最後の方でぽろっと言うなよ知らないよ!とか、
まぁ、色々あるわけだが……
コメディにマジでツッコミ入れてもしょうがないし。
楽しめたです。
途中まで。
不覚にも2幕途中まで気づかなかった。
こんな愉快な設定を創り出しておいて、
結局サークル内恋愛の話なんだねこれは?!
(原作は違うかもしれないが)
申し訳ないのだが、けらいは恋愛小説には何ら興味が
ない。
というか、「当人以外の人間にとってはどーでも
いいこと」を描いたフィクションには興味がわかない。
企業内のポスト争いだの不倫ものだのにも、
同じ理由で食指が動かない。
誰が誰を好きで、誰が片思いで、振られて、なんて話、
他人にとっては無意味な情報である。
そりゃね、自分のことじゃなくても、たとえば
知り合いの恋愛みて「ああいうのがタイプか」
「思ったより甲斐性あるんだな」「げっキザ過ぎ」
等と面白がることは可能だ。
が、そんなのは一時の盛り上がりネタレベルの情報で
あって、所詮は些細なことである。
狭い範囲でちまちま繰り広げられるみみっちい話、
フィクションで読んでどーするよ。
本作の主人公も、次が出たらあっさり乗り換える、
程度のレンアイでまぁ騒ぐわ騒ぐわ。
席が前方だったせいもあろうが、最後は
「ええい喧しいっ!」
と、一喝したくなりましたです。
鬼の話で終わってくれたらすごーく楽しめたのに……
この展開なら、別にホルモーじゃなくたって
何だってよかったじゃん。
集団戦であれば、サッカーでもホッケーでも何でもさ。
とまぁ個人的には裏切られた思いだが、楽しい
舞台だったのは確かなので、そこんとこよろしく。
ps
「代替りの儀」最後までやっちゃいますぜ。
(そして「レナウン娘」がクセになって頭の中を
ぐるぐる回る……)