批判するより褒める方が難しい。
もちろん、批判が簡単なわけではない。
が、他人にツッコミ入れる人の方が、褒める人より
多いような気がする。
ご存知の通り、けらいもツッコミ体質である。
本ブログも、褒めよりツッコミが遙かに長い。
一つ言い訳をしてみると、批判するということは
何かしら異を唱えるわけであるから、極力真意を
伝えたいと思うわけですな。
何に対して、どういう理由でツッコんでるのか、
なるべくクリアにしたい。
単に「キライだからダメ」とか「ともかくインネン
つけたる」という意図で書いているわけじゃない、
妖怪重箱隅ツツキになりたいわけでもないのだ、と
いうことを分かってもらいたいんである。
本当にキライならそもそも突っ込まないもんな。
とゆーわけで、説明が長くなってしまうのである。
一方、褒めるのは難しい。
ステキだのキレイだのイイだのいったところで、
どれだけイイのかはなかなか伝わらない。
おべんちゃらに見えたりわざとらしくなったり。
悪くすると書き手の自慢話になってしまう。
もっとも、言われる当人は、ミエミエでも何でも
褒められるのが嬉しかったりするわけだが。
書くほうは何か照れくさい、なんて思って、結局
褒めるより批判してしまったりする。
気をつけないとね。
何でこんなことを考えたかというと、ごくごく最近、
古本を1冊買った。
まぁまぁきれいに見えたんだが、値段がべらぼうに
安い。
ビニールに包まれているので中は見えない。
少し迷ったが、まぁ読みたいものだったし、文句を
言える値段でもないし。
ってことで買いました。
帰宅後に確認したところ、本の状態は悪くなかった。
……ただ1点を除いて。
量はそれほど多くないが、書き込みがしてあった
のだった。
せめて鉛筆ならいいものを、ご丁寧に水性ペン3色で
色分けされており(が、どういうルールなのかは見た
だけでは分からない)、裏うつりしてて読みづらいの
何の。
おまけに、この書き込みが、ほとんどツッコミなのだな。
作品は簡単にいえば薀蓄エッセイだったのだが、例えば
こんな感じ。
(本文) (書き込み)
「○○で知られる~」 「?? 聞いた事もない」
「~~の美味を堪能」 「……の方がいいんだよなァ」
あとは誤植の指摘。
イヤミったらしく正解を欄外に書いている。
正直な感想なのだとは思う。
だが、こっちはぱらぱらとページをめくるうちに、
「ダメなのは著者じゃなくてオマエだっ」
と思ってしまったのだった。
書き込みされた本は最早書籍ではなく、書いた
ヤツのノートである。
商品として売るなんて厚かましいにもほどがある!
……という腹立ちはおいといて、
前の持ち主がたいそう品下れる人に見えたわけだ。
悪口をいうのも技量がいる。
もっといえば、書いたものには書き手の人間性が
もろだしになる。
あたり前のことではあるが。
……気をつけます。ハイ。