日曜の午後早くにいった。
チケット購入コーナーはそこそこ混んでいた。
前売り持ってれば並ばずに入れた。
見るのに1時間半ぐらいかかった。
混んではいるが、写真は画像が大きいので、さほど見づらくは
ない。
VTRが3つあって、うち1つがやたら長い。
聞いてみたら1時間だそうだ。やれやれ。
混んだところでずっと立ってるとしんどいので、椅子を確保
できるまで頑張るか、楽な靴を履いていくことをお勧めする。
それか途中でやめる勇気を持つかね。
同じような映像が繰り返し出てくるから。
午後4時ぐらいには長蛇の列になっていた。
日曜祝日は遅くまでやっているらしいので、出足も遅いのだろう
と思う。
あくまで推測だが。
東京テレポート駅から会場まではすぐなので、出口を間違え
なければ迷うことはないと思います。
(保障はしないよ)
さて。
これから見る予定でチケット買った人、
既に見て感動したという人、
ここから先は読まない方がいいです。
警告したからね。
スペース稼ぎにおうさまの顔。
「うっかり見ちゃったよどうしてくれるんだ」はナシで。
さて。
チラシを見た時、うわーキレイだ、と思ったと同時に、
何かしら違和感を感じたのだが。
諸般の事情(つまり、ご招待券をいただいた)により、
出かけてみたですな。
人間と動物の共生をテーマに世界を旅し続ける写真家。
象と戯れる子供やら鳥と踊る女性などを恐ろしく美しく撮り、
こだわりの紙にプリントした写真展(動画映像含む)である。
まず、写真。
写真に見えない。
和紙にプリントしたせいか、イラストに見えた。
これをカメラで撮る意義って何だ?
それともう一つ。
ヤラセ色強すぎないか。
作品は全て合成でない、というのが展示の売りになっている。
それはその通りなのだろう。
が。
普通、人は水に漬かった状態で動物を頭に載せたりはしない。
本の上で眠る動物をそのままに、自分も目を閉じたりはしない。
髪の毛を水に浸して眠ったりもしないだろう。
百歩譲って、モデルの人たちがそういう生活を普段からしてる
というならいい。
オランウータンと船に乗り、手で水を飲ませ、戯れているならいい。
いつも鯨と絡んで泳いでるなら。
猛禽と踊るのが日常だというなら。
でもさ、とてもそうは思えないんだよな。
一つならともかく、こんなに並ぶとね。
「撮影のためにとらされれたポーズ」に見える。
しかもこれが長々続く。
「偶然出会った一瞬を切り取りました」ではなく、隅々まで
狙って演出してるように見えてしまう。
シチュエーションがあまりにも不自然である。
これで自然派名乗られてもなぁ。
しかも、セピア色。
天然色でもモノクロでもなく、セピア。
結果として色あせたのではなく、細心の注意を払って「作られた」
色である。
やりすぎだろ。
映像はどれも、静謐で美しい。
それはそうだよ。
モデルも風景も、それは美しいのだから。
(ほんとにキレイだったんだよな)
でも、その美しさは必要なものなんだろうか?
例えば、像の足元に倒れている少年の写真がある。
顔の半分は水に漬かっている。
注意深く美しく撮られてはいるが、川の水はキレイとは
言いがたい状態だった。
それでも、スチール画なら一瞬である。
動画でも同じような場面があった。
少年は泥水に顔をつけたまま、随分長いこと倒れていた。
写真家が何のためにモデルにこんな格好をさせるのか、
悪いが全く判らない。
見て思ったもんな。
「少年、具合悪いのか?撮ってないで助けてやった方が
いいんじゃないのか?」
猛獣と並んで座るのも、象と戯れるのも、一種危険を伴う
行為である。
水の中に長く漬かっているのも、砂嵐の中に座っているのも、
決して楽なことではない。
それを自分がやるならともかく、他人にやらせてるんだよね、
写真家は。
これは表現なのか?
これで表現される芸術って何だ?
(まぁ、写真にはありがちなことだけど。ドキュメンタリーと
いう名の隠し撮りやら被写体をモノ扱いしてるポートレート
やらが幅を利かせてるわけだから。裸の女にあれこれさせてる
「ゲージツ」作品だって、もったいつけてるけどほぼ無意味だし。
それなら欲情が目的の方がまだ潔いってもんだ。あくまで比較の
問題だが)
(てか、ポルノの多くはギャグだと思う。関係ないから
これ以上書かないけど)
アジアとアフリカはごっちゃ、音楽はエキゾティック。
地域ごとに分けて展示しろとはもちろんいわないけれども、
違うところだよ、自然も文化も。意識してる?
モデルがほとんど皆目を閉じているのも気にかかる。
何というか……主体性があまりない印象で。
それが皆有色人種であるというのも、撮影者のプロフィールを
考えた時、あまり気持ちのよいものではない。
写真家個人がどうだということではなくてね、
「今の人間社会のヒエラルヒーの頂点に立つとされているのは
白い男である」から。
おまけに、協賛はロレックス。
ただで配ってるパンフレットの紙も上質。
巨大な資本が動いている気配。
これ撮るのに、現地でいくらばら撒いたんだ?
結構なご道楽ですな、旦那。
とイヤミの一つ二つもかましたくなるような。
さらにいえば、仮設美術館は音響があまりよろしくない。
3つのVTRの音楽が混じり、ナレーションは切れ切れにしか
聞き取れない。
それがまた、ウザイ。
釈然としない展示でした。
と、いう人間は少数派なのだろうが。
少数派結構!
文章が尖ってるんで、ちょっと彩を添えてみる。
お台場の花。
別に意味ないけど。